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2012年8月 6日 (月)

大舞台でニコ生配信に初挑戦して大失敗した件について

Jenkis Users Conference 2012という大舞台で、ニコ生の配信を担当させて頂いたのですが、設定に不備があって、最初の約30分間配信できませんでした。

今回のニコ生の番組はこちらです。
1番目の発表者の柴田博志 (@hsbt)様のプレゼンがほとんど配信・記録できず、本当に申し訳ありませんでした。
せめて今後、映像配信にチャレンジする方に何らかの参考になればと思い、共有させて頂きます。

結論から言うと、原因はニコ生のビットレート制限の384Kbpsを超過していて、サーバに切断されたものと思われます。自分では、ググって調べながら270Kbpsに設定した記憶(間違い)があり、最後までビットレートの設定に問題があることに気づくことができませんでした。
今から思えば、管理画面の方ににビットレートについての警告が出ていたのですが、初めてみる画面でで、テスト配信に成功している状態でも表示されていたので、常に表示される「注意書き」としか認識できていませんでした。この点が非常に悔やまれます。

今回の映像配信はVGAキャプチャと発表者カメラ、会場カメラの3映像をとって、音声は教室機材のスピーカーのライン出力と環境音用のマイク(念のため)をミキサーに入れてPCのマイク入力に入れた構成でした。

Photo

毎回、映像配信にチャレンジする度に、機材や配信内容を増強していっており、(私の趣味です。役立つモノ・技を身につけることが喜びです)今回は会場カメラを切り替えて使うことが初めての試みでした。普通に2台目のWEBカメラをつなげるとUSBの帯域が足りずエラーになったので、USB増設のExpressカードをノートPCに挿して会場用のWEBカメラをつなげました。

配信アプリには今回初めてXsplitを利用したのですが、失敗したのはこのアプリのチャンネル設定画面(メニュー:配信→チャンネルを編集)でした。
_jenkins

このビットレートの値を270Kbpsに設定した【つもり】だったのですが、アプリのデフォルト値の1000Kbpsになっており、これを256Kbpsに設定したタイミングで配信が正常化しました。


今回の件の経緯を振り返ってみたいと思います。

<2012-04-24(火)>
数年前からJenkins(Hudson)の噂はかねがねだったのですが、2012年に入ってようやく会社のIT運用でJenkinsを使い始めました。その素晴らしさを日々実感していた時に1000人規模のJenkins勉強会が開催されることをたまたまツイッターで知り、すぐにエントリーしました。

<2012-06-25(月)>
そしてまた、たまたまツイッターでUst配信のお手伝いの募集
見かけました。shinagawa.redmineでUST配信をやったことがあったので、「もしお手伝いできることがあるなら」と思い切ってメールしてみたところ、
手伝わせて頂けることになりました。

<2012-07-10(火)>
ところが、話が進むと実はニコ生でやりたいという話であることが解りました。ニコニコは生放送はおろか、ニコ動の映像投稿も全くの未経験であり、本番までに週末が2回しかないことからも不安を感じましたが、まずは調べてみることにしました。

<2012-07-15(日)>
ニコ動のコメントシステムは視聴者とのコミュニケーションを技術で実現していて大好きなのですが、調べたところ、「有料会員しかニコ生配信はできない」、「過去のニコ生配信の内容は有料会員しか視聴できない」ということのようでした。
オープンソースなのにJenkinsユーザに有料会員になることを強要するのではないかという懸念が悶々とし、最初の週末は自分自身がプレミアム会員になることを躊躇したまま過ごしてしまいました。

<2012-07-21(土)>
カンファレンスのスタッフの方に、ニコ生の有料会員でないと配信できない旨を伝えたところ、公式チャンネルを開設すれば有料会員になる必要はないとの回答でしたが、その公式チャンネルの情報を頂けていませんでしたので、プレミアム会員になって配信アプリの動作確認を行いました。

shinagawa.redmineでのUstream配信の経験から、勉強会の内容を配信するには、私のWEBカメラでは、画質も音質も悪すぎることが解っており、TwinPact100でVGAキャプチャしてうまくいったことから、今回も同様に複数画面表示を行うことにしました。
最初、「NicoNico Live Encoder」を使ってみたのですが、シーン切り替えの手段が見つからなかったことから断念せざるを得なく、(外部ツールでシーン切り替えできるようです→「シーン切り替え機能追加」参照
Xsplitを使うことにしました。
「初心者向け!ニコ生のやり方解説サイト!」に書かれている内容に従い、自分で開設したテスト用コミュニティにて無事に配信の動作確認を行うことができました。
この設定の中にちゃんとビットレートを270Kbpsに設定することが書かれており、ちゃんと270Kbpsに設定して動作確認ができていました。
1st

<2012-07-22(日)>
ぎりぎりでしたが、一応の配信動作の確認を行った上で、本番一週間前の日曜日に会場の下見をすることができました。会場の間取りを確認し、必要なケーブルの長さと端子の形状を確認しました。ドワンゴさんの調べで、大学の有線LANからのインターネットアクセスにおいて、ニコ生配信の管理に必要な一部のTCPポートの疎通ができないとの報告がありました。ポケットWiMAXルータの電波強度を確認したところ十分な電波が入っており、
shinagawa.redmineでは電波が弱い状態でも配信できていたことから、WiMAXを使えば大丈夫と判断しました。

<2012-07-25(水) 夜>
ニコ生配信の公式チャンネルの準備ができ、私のアカウント登録が必要との連絡を24:14に頂き、すぐにアカウントを返信したところ、24:44には登録完了の連絡を頂けましたが、次の日も早かったので、この晩は何もすることができませんでした。

<2012-07-26(木) 夜>
公式チャンネルのURLにアクセスしたところ、これまでテスト配信してみていた画面とは全く異なる画面であり、
配信アプリも同じ設定では動作しませんでした。大いに焦りました。
慌てていろいろ検索した結果、URLとstreamを設定するらしいことを認識し、Xsplitで同様の設定が無いかを探しまくったのですが、すぐには見つからず、ようやく見つけたのが下記の設定でした。

Photo

Photo_2


Photo_3


Customrtmp


Customrtmp_2

この画面でURLとstreamを入力し、参考にしたページがFlash Media Live Encoderだったので、「FMLE/3.0」を選択しました。

この設定で見事、テスト配信ができることを確認できました。この時点で深夜に及んでおり、疲労困憊の中、一安心して眠りました。
(もうここまで動いたら、気持ちは「触らぬ神に祟りなし」です。せっかく動いていた設定を壊したら大変です。その結果、見落としたビットレートの設定を本番開始後30分まで気づくことができませんでした。)

<2012-07-28(土)>
各シーンでの映像表示位置などの設定を行い、機材とケーブルが多かったので忘れ物が(致命的なので)無いように、確認しながら慎重にパッキングして、キャスターのついた旅行鞄と仕事鞄の2つにまとめました。

<2012-07-29(日) 本番当日>
約束通り10時に到着したのですが、スタッフルームがわからず、ぐるぐる回った後、メイン会場のさったホールに行き、スタッフの皆様と合流することができました。
以前の話でS406の会場を担当することを希望していたのですが、連絡の行き違いか何かで担当する会場が変わっており、S505に案内されました。

機材の配置や配線の引き回し、カメラの位置決め等、下見でイメージはあったものの、細かなところは都度考えながらの作業で思った以上に時間がかかり、焦りました。
一通りの設置が完了したのが本番開始20分前ぐらいだったと思います。

会場が変わったことで公式番組も異なることから、URLとstreamの設定を変更したのですが、この時もビットレートの設定には気がつきませんでした。ここも悔やまれる点です。

下見で判断したとおり通信回線にはWiMAXを使い、テスト配信もちゃんと行えていたので、そのまま本番を待ちました。

ドワンゴさんの話では、本番開始の数分前に放送開始の操作をすると聞いていたので、そのタイミングを待っていたのですが、気がつくとテスト配信の映像が停止していました。

あれ?!!!と思って、配信アプリの配信を停止/開始したり、解像度を下げたり、番組管理画面をリロードしてみたりしましたが、配信はいっこうに行えませんでした。
ドワンゴさんに電話して着てもらい、見てもらいましたが、彼らもXsplit等の個別のアプリには詳しくは無く、アプリの再起動を試すぐらいでした。

当日、テスト配信が行えていて、人が入り始めた時点で動かなくなったことから、WiMAXの同一基地局利用者が増えたりして通信になんらかの影響が出たことを疑い、大学の有線通信に切り替えたり、ドワンゴさんからドコモのUSB端末を借りて、インストールを試みたりしましたが、これらに非常に時間がかかってしまいました。

最後にドワンゴさんがXsplitの設定を見直してくださり、URLとstreamの設定を再設定してみたところで、同一画面にあったビットレートの設定が1000Kbpsになっていること気がついて、これを256Kbpsに設定したことで、復旧しました。

<今回の教訓>
失敗が許されないシステムでは、「やってみたらできた」という対応をしてはいけないということを強く思いました。
試行錯誤があったとしても、その結果、どのパラメータをどのように設定したのかを明確に把握し、すべての設定が最適であることを確認しておくべきだったと思います。

もし、設定値がリセットされたり、再設定しなければならないことも考え、すべての設定画面のキャプチャをとっておき、印刷しておくことを習慣にしたいと思います。これは、トラブル時に迅速に、場合によっては複数人で同時に設定値を確認することも可能になります。

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